「仕事中ずっと髪を結んでいたけれど、今から髪をおろしたい…。でも結び跡が気になる…。」そのように感じたことはありませんか?
髪を結びたい時には結び、おろしたい時には結び跡のない髪になれたら理想的ですよね。小さな心がけ次第で、結び跡の気にならない髪を目指すことは可能です。
髪をまとめた時に跡ができる原因を知って、結び跡を予防できるヘアケアを始めていきましょう。
結び跡とは

ヘアゴムで髪を結ぶと、髪に強い圧力がかかります。圧力がかかってできる、うねりやハネを「結び跡」といいます。結び跡といっても、ブラシでとかすと目立たなくなる跡もあれば、髪全体を水で濡らしてブローしなければ取れない跡もありますよね。
なかなか取れないキツイ結び跡ができやすいタイミングは、髪をきつく結んだ時、結んでいる時間が長い時、そして湿度が高い日だそうです。
締めつけの強度や時間に加えて湿度も関係する理由
髪は水に濡れると、髪内部で髪の形を決めている水素結合が切れます。水素結合は乾燥すると再びくっつくので、乾燥する過程で髪は癖がつきやすいです。
そのため、結び跡がしっかりついてしまいます。
ダメージの蓄積も結び跡の原因に

ダメージヘアの場合も結び跡がつきやすくなります。そもそもハリやコシがある健康な髪の毛であれば、結び跡はつきにくいです。しかしダメージを受けた髪の毛は、ゆるく結んでいたとしてもしっかり結び跡がついてしまうことがあります。
ダメージヘアと聞くと、カラーやパーマの施術で傷んだ髪を想像しますよね。自分はカラー等の傷むような施術をしていないから大丈夫だと、思っていませんか?
実はカラーなどの施術以外でも、ダメージヘアになることがあります。日頃の生活習慣やヘアケアの仕方によっては、髪や頭皮にトラブルを招くダメージを与えてしまっている場合があるようです。
施術以外のダメージヘアになる原因

ダメージヘアと深く関係があるのは、頭皮の血行不良です。
忙しい生活の中で、ストレスや運動不足、睡眠不足を感じていませんか?体に無理な生活を続けると、全身の血管が収縮して頭皮の血行も悪くなります。血行不良は、髪の毛を作る毛母細胞に上手く栄養が届かなくなるので、健康な髪の毛を育てられなくなります。
他にも、食生活は大事です。過度なダイエットや脂質の多い食事は、頭皮の栄養不足や皮脂の過剰分泌などの毛穴トラブルを引き起こすことがあります。
結び跡を防ぐために気をつけたい3つのこと

結び跡に悩まされないための根本的な予防法は、健康的な髪と頭皮をキープすることです。しなやかなハリとコシのある髪は、結び跡の予防だけでなく、くせ毛も改善できます。今生えている髪と今後生える髪を健康にしましょう。
日頃のヘアケアを見直す

健康的な髪と頭皮には適度な潤いがあり、一方で不健康な髪と頭皮は乾燥していることが多いです。毎日のヘアアイロンなどの熱で髪内部の水分が蒸発したり、エアコンの乾燥で髪や頭皮の水分が少なくなることも。
潤いのある髪はハリコシがあるため跡がつきにくいですが、不健康な髪は結び跡がつきやすくなります。結び跡のつきにくい潤いのある髪や、健康な髪を育てるための潤いのある頭皮にすることが大事です。髪や頭皮に潤いを与えるヘアケア剤を選ぶように心がけましょう。
ダメージヘアには、高保湿シャンプーを選ぼう
「アミノ酸」や「ヒアルロン酸」が高濃度で配合された高保湿シャンプーがおすすめ!
汚れを落としながら保湿もできて一石二鳥です。
髪や頭皮に合わないシャンプーを使っている場合、ヘアケアをしているつもりが髪を傷めていることがあるので、注意が必要です。
毎日同じ髪型は避ける

毎日同じ位置できつく髪を結んだりしていると、引っ張られている髪の毛穴への負担が積み重なって頭皮から髪を傷めることになります。
毛穴へのダメージは、今ある髪へのダメージだけでなく、今後も元気な髪が生えづらくなるという悪循環につながります。
少しでも結ぶ位置を変えるなど、毎日ヘアアレンジを変えるようにしましょう。
濡れた髪は結ばない

運動で汗をかく時や、お風呂上がりなど、濡れた髪を結ぶのはできれば避けたい習慣です。
髪の形を決める水素結合は、濡れると切れて乾くと再び結合します。美容室でブローしてもらった髪がまっすぐキープされている理由は、髪を乾かす過程で綺麗にまっすぐ結合させているから。そのため、髪を結んでいる状態で水素結合が起こると、結び跡をキープさせることになってしまいます。
どうしても濡れた状態で結ばなくてはいけない場合は、髪が乾く前にほどくことをおすすめします。
結び跡がつきにくいヘアグッズ選び

ヘアケアを見直すといっても、すぐに健康な髪になることは難しいですよね。また、髪を結んで汗をかくことが避けられない場合もあるはず。そのような時は、結び跡がつきにくいヘアグッズを活用しましょう。
シュシュ・スプリングゴム

たとえお気に入りのものであっても細いヘアゴムできつく髪を結ぶと、結び跡はつきやすくなります。シュシュやスプリングゴムなど、幅が広めのものに替えると跡が残りにくいですよ。
結ぶ時は、めいいっぱい締めつけずに、軽くまとめる程度にゆるく結びましょう。シュシュは汗を吸いやすいので、いくつか揃えておくと毎日使えますね。
スプリングゴムは消耗の早い素材ですが、比較的お手頃。オフィス用にまとめ買いしておくと安心です。
バナナクリップ・バレッタ・ヘアクリップ

ゴムで結ぶのが面倒な時はバナナクリップが便利。ワンアクションで髪をまとめられて、華やかな後ろ姿になります。
髪に接する面積がゴムより広いので、クリップの圧力が分散して跡がつきづらいというメリットも。髪の長さやボリュームによってはおさまりが悪いことがあるので、試着できるショップではお試しさせてもらうのが良いですね。
バナナクリップだけでなく、バレッタやヘアクリップも結び跡がつきにくいのでおすすめです。ハーフアップもできるので、毎日のヘアアレンジの幅が広がって良いかもしれません。
いつもの習慣を見直して、結び跡のない髪へ

結び跡ができる原因には、ヘアゴムの圧力に加えて、日頃から髪に蓄積されているダメージが関係しています。
髪に負担をかけているつもりはなくても、普段の生活や毎日のヘアケアで頭皮環境を悪化させ、髪にダメージを与える習慣があるかもしれません。
ヘアグッズを見直すのも一つの手です。結び跡の残りにくいグッズを選んでみてはいかがでしょうか。結び跡のない髪の毛になって、毎日のオシャレを楽しみましょう。