シャンプーの頻度で悩んだ経験はありませんか。「一日二回洗ってもいいの?」「毎日洗うと髪が乾燥する気がする」など、シャンプーの適切な頻度を気になっている方も多いと思います。
シャンプーは、美しい髪をキープするために、必要なケアの一つです。しかし、使用しているシャンプーや頻度によっては、髪と頭皮にダメージを与えている可能性があります。
今回は、理想的なシャンプーの頻度について解説していきます。
押さえておきたい!シャンプーの役割

髪や頭皮に付いた汚れや余分な皮脂を落とすなど、シャンプーにはいくつかの役割があります。シャンプーの適切な頻度について知る前に、その役割とシャンプーをするのに適したタイミングについて理解しておきましょう。
シャンプーの役割とは
毎日シャンプーすることにより、頭皮の汚れを落として清潔な頭皮環境を保てます。
シャンプーは髪に付いた汚れを落とすだけではなく、頭皮を適度にマッサージして血流を促進し、頭皮の汚れを洗い流す働きも持ち合わせています。頭皮は髪の毛が生えてくる土台となるため、頭皮が健康でなければすこやかで美しい髪の毛は生えてきません。
頭皮の皮脂腺は全身の中で最も多く、身体よりも汗や皮脂の分泌量が多いため想像以上に汚れが溜まりやすい場所です。毎日のシャンプーで頭皮を清潔に保つことで、すこやかな髪を保つ必要があるでしょう。
朝よりも夜がおすすめ?シャンプーのタイミング

朝の目覚めをよくするため、寝汗を洗い流すためといった理由で朝にシャンプーをする方もいます。しかし、頭皮をすこやかに保つなら夜がおすすめです。
一日過ごした頭皮は皮脂や汗の汚れだけでなく、整髪料やホコリ、排気ガスなどいろいろな汚れが付着しています。
汚れた頭皮のまま眠ってしまうと、汚れの影響により頭皮に十分な栄養が届きにくくなり、髪のすこやかな成長にも悪影響となり得ます。
基本は一日一回!頭皮と髪の状態に合わせて頻度を調整しよう
頭皮の状態や年齢など、さまざまな条件によってシャンプーの適した頻度が変わってきますが、一日に一回が適切な頻度だと言われています。しかし、頭皮と髪の健康状態や日中で過ごす環境によって、頻度の調整が必要な場合があります。
毎日のシャンプーがおすすめの理由

近頃はナチュラル志向で「湯シャン」が注目されています。しかし湯シャンではなく、一日一回のシャンプーをすることをおすすめします。特に毎日シャンプーをして頂きたい方や状況、なぜ一日一回のシャンプーがおすすめなのかを解説します。
毎日のシャンプーが特に必要な方や状況
ナチュラル志向の湯シャンだけではなく、疲れて帰った日などお風呂に入らずに寝た経験はありませんか?どんなに疲れていても、一日一回のシャンプーをしてほしい方や状況について紹介します。
- 汗を大量にかく時期
特に夏は40度近い暑い日も多く、身体だけでなく頭皮も大量の汗をかきます。汗をかいた頭皮をシャンプーでしっかり洗わないと、臭いや皮脂汚れによるベタつきが気になります。毎日のシャンプーで清潔な頭皮を保ちましょう。
- スポーツによる汗や塩素
日常的にスポーツをされている方も頭皮が汗や皮脂で汚れていますので毎日シャンプーするのが適しています。運動による汗だけでなく、プールの塩素も要注意です。夏場やジムなどでプールに入る機会があると、髪に塩素が付着しています。塩素が髪に残っていると髪にダメージを与えてしまいますので、シャンプーで塩素を取り除きましょう。
- 職場や環境
調理を伴う職場で働いている、外での作業がメインとなるなど油汚れやホコリが付着しやすい環境で働いている方はは特に頭皮に汚れが蓄積します。
一日一回シャンプーをしよう
夏場やスポーツ、職場などの特殊な環境ではない場合でも、毎日のシャンプーは必要です。
夏場やスポーツをしていなくとも、帽子をかぶることで頭が蒸れたり、冬でも気づかないうちに寝汗をかくことがあります。
また大気中に舞うホコリや、手で髪を無意識に触ったときに手に付着した汚れが髪につくことも・・・。汗や汚れを放置することで、頭皮や髪がベタついたり、雑菌が繁殖して臭いの元になります。
一日中家にいても、汗をかかない冬の時期だとしても、一日一回、シャンプーで頭皮や髪を洗うことが大切です。
毎日シャンプーで、髪の乾燥や頭皮がかゆくなる場合
洗浄力が強すぎるシャンプーの場合、髪や頭皮の汚れだけでなく、頭皮に必要なうるおいが洗い流され、頭皮の乾燥や髪のダメージが進むことがあります。
またシリコン系のシャンプーやトリートメントは、頭皮に吸着しやすく、洗い残しやすいです。洗い残したシャンプーやトリートメントが原因で頭皮がかゆくなるケースがあります。
毎日シャンプーすることで、髪の乾燥や頭皮のかゆみが気になるときは、自分の頭皮にシャンプーが合っていない可能性があります。シャンプーの頻度ではなく、まずは使用しているシャンプーを見直してみましょう。
一日複数回・頭皮や髪が傷んでいてもシャンプーしたいときは?
夏場やスポーツをされている方など、一日に何度もシャンプーをしたくなることもあるのではないでしょうか。
一日一回のシャンプーがおすすめな理由は、シャンプーが頭皮や髪を洗う洗剤だからです。洗いすぎると、必要な皮脂や油分まで取ってしまうため頭皮や髪が乾燥してしまいます。
しかし、頭皮や髪が傷んでいてもベタツキや汚れが気になって、一日に何度もシャンプーをしたいこともありますよね。そのようなときに適した対策をご紹介します。
良質なシャンプーを使おう

シャンプーにはさまざまな種類があり、シャンプーによって配合されている成分が異なります。
基本的にはシャンプーは一日一回ですが、良質なシャンプーは頭皮や髪へのダメージが少ないため、一日何度洗っても頭皮をすこやかに保てます。
良質なシャンプーを見極めるポイントは、洗浄成分にアミノ酸を使用していること、髪や頭皮の乾燥を防いでくれる保湿成分が配合されていることです。
汚れを落とし髪に優しい洗浄成分
アミノ酸系の洗浄成分は髪や頭皮と同じ弱酸性だから、髪や頭皮への刺激が少なく、汚れをしっかり落としてくれます。
また、髪の主成分であるたんぱく質を構成しているアミノ酸で洗浄することから、洗いながら髪に栄養を補給してくれる効果も期待できます。
保湿成分で乾燥を防ぐ
シャンプーで頭皮が乾燥してしまうと、頭皮や髪のダメージに繋がるため、乾燥を防ぐ保湿成分が配合されているものを選びましょう。頭皮にうるおいを与えてくれる成分にはさまざまな種類があります。
なかでもヒアルロン酸は高い保湿力を持ち、スキンケアアイテムでも多く用いられている美容成分です。頭皮と髪をすこやかに保つのに必要なうるおいを与えてくれます。
湯シャンでも十分?

アトピー体質や乾燥肌の方が洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと、頭皮の乾燥が進み、フケやかゆみを悪化させる危険性があります。
シャンプーを使わずにお湯だけでも頭皮や髪の汚れを7割程度落とせます。そのため、アトピー体質の方はシャンプーを使わずに湯シャンをすることで、頭皮の乾燥対策を行っていることがあります。
しかし、湯シャンは洗浄力が不十分であることから、頭皮に臭いやかゆみが残ったり、髪が絡んだりといったデメリットが生じてしまいます。
頭皮にかゆみがある方は、まずはシャンプーを変えてみましょう。アミノ酸系の洗浄成分を使い、高保湿成分であるヒアルロン酸が配合されているシャンプーを使えば、汚れを落としても頭皮のうるおいは守ってくれるため頭皮をすこやかに導いてくれます。
高保湿シャンプーでも頭皮トラブルが発生する場合
まず、シャンプーの量を減らすかシャンプーを薄めて使う、それでもトラブルが落ち着かない場合は湯シャンの頻度を増やしシャンプーの使用頻度を減らすなど頭皮の状態に合わせて調整してみましょう。
良質なシャンプーなら頻度は気にしなくてもOK

頭皮や髪をすこやかに保つために必要なシャンプーですが、シャンプーの頻度や選び方で頭皮や髪の健康状態に影響が出てきます。
基本は一日に一回が理想だと言われていますが、外気温などの状況に応じて一日に数回シャンプーしたくなることもありますよね。
高い保湿力と頭皮に優しい洗浄成分のシャンプーなら、頭皮や髪への負担を減らし汚れを落としてくれるため、一日数回洗っても問題ありません。また、良質なシャンプーは美髪づくりに大変有効であることから、シャンプーの見直しを検討してみましょう。