美容院に行ったとき、美容師さんがコームとブラシを使い分けて髪の毛をセットしてくれますよね。
ほとんどの方が自宅でのヘアケアにコームやブラシを使っていると思いますが、それぞれの正しい使い方をご存知でしょうか。コームやブラシは目的に合わせて使い分けることで、美しいヘアスタイルづくりに役立ちます。
ここでは、コームとブラシの違いや用途について、使い分けるポイントについて解説していきます。
コームとブラシの違いを押さえよう
普段はあまり深く考えずにコームとブラシを使っているかもしれませんが、使い分けができていないと髪や頭皮にダメージを与えることもあります。正しく使い分けるためにも、まずはコームとブラシの違いについて理解しておきましょう。
コームとは

日本語でいう櫛(くし)とコームは同じものです。ヘアブラシと比べて薄い板状になっており、持ち手も歯も薄いのが大きな特徴です。
コームには、持ち手が付いているタイプと持ち手の部分まで歯が付いているタイプと2種類の形状があります。薄くて軽く、コンパクトなのでバックやポーチに入れても邪魔になりません。持ち運びに便利なので、外出先で乱れたヘアスタイルを整えるときにも便利です。
また、ヘアセットをするときに髪にボリュームを持たせるために逆毛を立てることがありますが、逆毛を立てるときにはコームを使うことが多いです。
ブラシとは

コームよりも厚みがあり、大きく太い歯ブラシのような形状をしています。
コームでいう歯の部分がブラシでは毛となり、一列ではなく複数列にわたって毛が付いています。ブラシに使われている毛の種類も豚や馬といった動物の毛からナイロンまでいくつかの種類があります。
毛がたくさんついているので、効率よく髪の毛を梳かすときに便利です。
コームの主な種類

コームにもそれぞれ種類があります。上手に使い分けるためにも主な種類について理解しておきましょう。
テーツコーム
美容院に行って髪をカットしてもらうときに美容師さんが使っているコームのことで別名カットコームとも呼ばれています。1つのコームに密度が低い歯と密度が濃い歯の2種類が付いており、カットのやり方によって使い分けています。
ジャンボコーム
その名の通りサイズが大きいコームのことで、主に美容院で使われています。コームが大きく歯の目も粗いため、とかしたときに髪がからまりにくいのが特徴です。自宅でトリートメントを行った時やセルフカラーをする時など、髪全体にトリートメントやカラー剤などをいきわたらせたいときに便利に使えます。
テールコーム
持ち手の先端が細くとがっているコームのことで別名リングコームとも呼ばれています。主に美容室でパーマのロッドを巻くときに使われることが多いです。
セットコーム
テールコームとほぼ同じ形状で一般的によく使われているコームです。分け目をつくったり、逆毛を立てたりするだけでなく、髪の表面を整えるときなどアレンジやセットに幅広く使えます。
ブラシの主な種類

ブラシにもいくつかの種類があります。用途に合わせて使うためにも主な種類とその特徴を押さえておきましょう。
クッションブラシ
ブラシの根の部分が柔らかいクッションでできており丸く盛り上がっています。髪をとかすときにクッションが衝撃を吸収してくれるため、髪のダメージを最小限に抑えられるのが特徴です。髪にボリュームを出す効果が高いので、髪の毛が細い方や薄い方におすすめです。
ロールブラシ
カーラーのように丸い形状で外側に向かってナイロン製のピンや自然毛が付いています。ブローをするときに使い、髪の毛をまっすぐにしたり、毛先にカールを付けたりするのに便利です。ヘアアイロンを使うよりも髪へのダメージを少なくでき、なりたいヘアスタイルもつくれます。
ハーフブラシ
ロールブラシの半分にだけピンが付いているのが特徴です。ブラシの目が細かいので、髪の絡まりやもつれをしっかりと取ってくれるだけでなく、頭皮をマッサージしてくれるので、普段のブラッシングに適しています。
スケルトンブラシ
目が粗いのが特徴で、クセ毛やパーマをかけている人におすすめです。一般的なブラシを使ってブラッシングすると、ウェーブやカールがとれやすくなってしまうため目の粗いタイプを使うことで長期間カールを維持できます。
コームとブラシを適切に使い分ける

コームとブラシはどちらも髪の毛をとかす役割がありますが、目的に合わせて使い分けることでなりたいヘアスタイルに近づけます。
ヘアセットや持ち運びにはコームを

髪を分けたり、整えたりとヘアセットをするときにはコームが便利です。夜会巻きコームやツインコームなど髪に挿すだけで簡単になりたいヘアスタイルをつくれるアイテムもあります。
結婚式やパーティー向きのヘアスタイルもコームを使うと手軽にセットできるので便利です。また、逆毛を立てるときにもコームを使えるので、ボリュームを出すヘアスタイルをつくりたいときに活用できます。
お出かけのときにバッグに入れても邪魔にならないコンパクトサイズで、出先で髪の毛を整えるときにも便利です。
髪の毛をまとめる・ブラッシングにはブラシを

髪にツヤを出したり、絡まりをとったりするならブラシが便利です。また、ドライヤーを使って髪の毛を乾かすとき、ヘアセットする場合もブラシを使うと髪がきれいに整います。
上手に使い分けてヘアケアやヘアスタイルづくりに活用しよう

コームとブラシには形状に違いがあります。コームは主にヘアセットに、ブラシはヘアケアに向いています。コームとブラシを使い分けることで、なりたいヘアスタイルをつくり、健やかな髪も保てます。