「毎朝うねりや広がりを抑えるのに時間がかかっている」「きれいにスタイリングしたつもりなのに髪が広がってきた」など、くせ毛で悩んだ経験はございませんか。
直毛が多いと言われている日本人ですが、70%以上の人がくせ毛に悩んでいると言われています。遺伝の影響を受けてくせ毛が発生することもありますが、生活習慣などの後天的影響でくせ毛が発生するケースが多いです。
そこで、今回は多くの人を悩ませるくせ毛を引き起こす原因と対策について紹介していきます。
生活習慣やヘアケアの影響大!くせ毛の原因とは

くせ毛には先天的原因と後天的原因があると言われています。
先天的原因のくせ毛とは、肌質や体質のように、遺伝で発生するくせ毛です。日頃の習慣で今現在の髪は作られています。そのため、普段のヘアケアや何気なく行っている生活習慣による影響で発生するくせ毛は後天的原因によるものだと言われています。
くせ毛が発生する原因はさまざまであることがわかっていただけたでしょう。くせ毛を引き起こす主な原因について詳しく解説していきます。
遺伝
ご両親のどちらかが、もしくはどちらもくせ毛だった場合、高い確率でくせ毛が遺伝します。また隔世遺伝もあり得るため小さいころからずっとくせ毛だという方は、遺伝が原因である先天性のくせ毛かもしれません。
毛穴の詰まり
毎日ヘアケアで使用しているシャンプーやスタイリング剤、皮脂汚れなどが蓄積され、頭皮の毛穴が詰まることがあります。頭皮の毛穴詰まりが起こると髪がまっすぐ生えることができず、ねじれて、くせ毛になることがあります。
毛穴のゆがみ

頭皮に対して毛穴がまっすぐ伸びていると、その毛穴から生えてくる髪の毛もまっすぐです。ところが、毛穴がゆがんでいると毛を生やすもとになる毛根にもゆがみが生じて、うねりのある髪の毛が生えてきます。
食生活の乱れ
ダイエットで食事を極端に制限したり、偏ったものを食べていたりすると頭皮や髪に十分な栄養がいきわたらなくなります。栄養や潤いが十分ではない髪は、ハリコシがなくなりくせ毛になることがあります。
身体が必要としている栄養が補給できないと、生命活動に関係ある箇所に優先的に栄養を供給するため、直接命と関わりのない髪の毛や爪、肌は早い段階で影響が出てきます。
ダメージによる髪質の変化
ダメージが原因でくせ毛が発生することも。小さい頃は直毛だったのに大人になってくせ毛になってしまうケースがあります。
ハリコシのあった髪が、ダメージの蓄積でキューティクルが剥がれて髪にハリコシがなくなり、髪の毛が細くなることでくせ毛が出やすい髪質に変化することがあります。
ストレスや不規則な生活

日常的に強いストレスを受けていると血流が悪くなり、髪の毛を健やかに育てるための栄養が頭皮にいきわたらなくなります。他にも睡眠不足や喫煙なども血流が悪くなる原因です。
髪や頭皮に栄養が十分でなくなると、髪にハリコシが失われて細くなりくせ毛が出やすくなります。
頭皮や髪の乾燥
洗浄力の強いシャンプーを使っていませんか?誤ったヘアケアは頭皮を乾燥させます。
洗浄力の強いシャンプーを使うことで、髪をすこやかに保つために必要な油分やうるおいまで取り除いてしまい乾燥が進むようです。頭皮が乾燥すると、乾燥を防ぐために過剰に皮脂を分泌させてしまいます。
皮脂が毛穴に残った状態が長引くと、毛穴詰まりを起こしてくせ毛が生じます。
毎日のケアが大切!自分でできるくせ毛対策

先天的原因でも、後天的原因でも毎日のヘアケアを見直すことでくせ毛の改善効果が期待できます。
生まれつきくせ毛のある方も、ダメージを受けて元々あるくせよりも強くくせが出ている場合があります。
ダメージ補修をするヘアケアをしっかり行うことで、まとまりのある扱いやすい髪になることがあるため、毎日のヘアケアを見直してくせ毛対策をしましょう。
ヘアケアの基本!シャンプーを見直そう
くせ毛の原因である頭皮や髪の乾燥を防ぐためにも、頭皮や髪に優しい洗浄力が強すぎないシャンプーを使いましょう。
毛穴詰まりを起こすからといって洗浄力が強すぎるシャンプーを使ってしまうと、かえって皮脂分泌を促してしまうため逆効果です。
頭皮に優しい洗い方を実践しよう

頭皮に優しいシャンプーを選ぶだけでなく、洗い方も重要なポイントです。しっかり洗えておらず、頭皮や毛穴に汚れが詰まったりしていることがあります。
逆に頭皮の毛穴に詰まった汚れを落としたいからといって、ゴシゴシと頭皮をこすっていませんか。強い摩擦で頭皮にダメージが加わると炎症を起こすことがあるためため優しく丁寧に洗うのがポイントです。
予洗いをする
頭皮や髪に付いた汚れを落とすためにじっくりと時間をかけてお湯で頭皮と髪を洗います。使用するお湯はぬるま湯(36~40度)であることがポイントです。
マッサージするように洗う
シャンプーは髪ではなく頭皮をマッサージするように洗いましょう。爪ではなく指の腹で洗うように気を付けましょう。
洗い残しがないようにしっかり洗う
シャンプー剤が残っていると毛穴詰まりなどのトラブルを引き起こす原因となるため、洗い残しがないようにお湯でしっかり丁寧に洗い流します。
ドライヤーでしっかり乾かす
シャンプー後は素早くタオルドライしてドライヤーで乾かします。
髪や頭皮の乾燥が気になるからといって自然乾燥を行っていませんか?髪は濡れると、髪を守るキューティクルが開いてしまい、ダメージを受けやすくなります。
ダメージを進める原因となるため、自然乾燥はおすすめできません。
乾燥対策に丁寧な保湿ケアを
頭皮や髪が乾燥するとクセが出やすくなるため、インバストリートメントやアウトバストリートメントを活用して髪をしっかり保湿しましょう。
セルフケアにサロンのケアをプラスしてくせ毛を改善

セルフケアでくせの改善が難しいときは、サロンのくせ毛対策を取り入れてみましょう。
ダメージケアに効くトリートメント
サロンでトリートメントをしてもらうと、セルフケアよりも高いダメージケア効果が期待できます。髪のダメージ度合によって適切なトリートメントを紹介してもらいましょう。
縮毛矯正をかける
遺伝が原因のくせ毛は、度合によってはセルフケアで改善することが難しいです。少しでも朝のスタイリングを楽にするために、縮毛矯正を検討することもよいでしょう。
ただし、縮毛矯正は髪と頭皮に与えるダメージが大きいため、本当に縮毛矯正をかけるべきくせ毛なのか、行きつけの美容院で相談することをおすすめします。
くせ毛を活かしたヘアスタイルに仕上げてもらう
無理にくせを伸ばそうとするのではなく、くせを活かしたヘアスタイルにするのも手段の一つです。パーマをかけたりアレンジを工夫したりと、くせ毛を活かしたヘアスタイルは多様にあります。髪やヘアスタイルのプロである美容師さんに相談して、似合うヘアスタイルを提案してもらいましょう。
くせ毛の原因を知り自分に合った対策を考えてみよう

くせ毛になる原因は遺伝だけでなく、生活習慣やヘアケアによる影響を強く受けています。遺伝以外の原因でくせ毛になってしまった場合はヘアケアや生活習慣の見直しで、改善が期待できます。
セルフケアでの改善が難しい場合は、サロンの力を借りて自分に合った対策を検討してみましょう。