ヘアアイロンで髪にダメージが!その原因とダメージを防ぐ使い方

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髪を巻いたり、ストレートヘアをつくったりと、ヘアアレンジで何かと使えるヘアアイロン。持ち運びできるコンパクトなタイプもあるため、一日に数回使う方もいますよね。

しかし、ヘアアイロンは高温であることから、髪のダメージが心配になるところ・・・。そこで、この記事ではヘアアイロンが髪に与えるダメージと、ダメージを軽減する使い方について解説していきます。

目次

ヘアアイロンで髪が傷むのはなぜ?その理由を解説

髪が傷むと分かっていても、なりたいヘアスタイルに仕上げるために、ヘアアイロンは欠かせないですよね。まずは、ヘアアイロンで髪が傷む理由について理解しましょう。

熱によるダメージ

髪の毛の大半を構成しているタンパク質は、熱が加わると熱変性を起こしてしまい、髪に大ダメージを与えます。

タンパク質の熱変性とは、タンパク質に熱が加わると固まってしまう現象です。例えば、タンパク質が多く含まれている卵を煮るとゆで卵になりますよね。液体状だった卵が、熱を加えることで固形に変化する現象を、タンパク質の熱変性と言います。

髪も卵と同じで、熱を加えると固まってしまいます。熱変性が起こった髪の毛は、硬くごわついた髪質、またはビビり毛が発生して髪が広がることも・・・。ゆで卵が生卵に戻らないように、熱変性で固まってしまった髪は元には戻りません。

ヘアアイロンによる摩擦

ヘアアイロンを使い髪を巻いたり、ストレートにしたりするときは、髪をはさんだ状態でアイロンをスライドさせて使います。

スライドさせるときに、強く挟んだままスライドしてしまったり、引っ張りすぎていませんか?そのような使い方をしてしまうと、ヘアアイロンによる摩擦が生じて、髪を覆うキューティクルが傷つきます

キューティクルが傷つくと、髪の栄養分や水分が傷ついた箇所から流出するため、髪が傷んでしまうのです。

ダメージを抑えてヘアアイロンを使うコツ

髪のダメージが気になったら、ヘアアイロンを使わないようにしたいところ・・・。しかし、カールやストレートヘアなど、どうしてもなりたい理想のヘアスタイルを諦めたくはないですよね。

そこで、ダメージを抑えつつヘアアイロンを使うコツについて紹介します。

ヘアアイロンの適正温度は?

ヘアアイロンは温度調整できるタイプが多いです。高温は髪に与えるダメージが大きいため、設定温度が高くなりすぎないように気を付けましょう。

髪の毛のダメージを軽減するには、ヘアアイロンの温度は140〜160度の設定がおすすめ。高温であるほど早く髪をセットできますが、温度が高いほど髪にダメージが与えられます。低温でも、一度で終わるように、細かく毛束を分けて使うよう心がけてみてください。

濡れたよりも乾いた髪に使うこと!

ヘアアイロンは髪を乾かしてから使いましょう。

半乾きの状態、ミストタイプの洗い流さないトリートメントなどを使用した直後であってもNGです。髪が濡れた状態であると、しっかりとカールやストレートスタイルが定着できそうな気がしますよね。

ところが、濡れた髪へのヘアアイロンの使用は、通常よりもダメージが大きいです。その理由は、キューティクルは濡れると開くという性質にあります。

キューティクルが開いている髪の毛は繊細であるため、摩擦などのダメージが加わると、簡単にキューティクルが剥がれてしまいます。したがって、濡れた髪に摩擦が起きるヘアアイロンを使用すると、キューティクルが簡単に剥がれて髪にダメージがさらに進行してしまいます。

同じところに何度も当てるのはNG

ヘアアイロンをスライドさせるときに生じる熱と摩擦が、髪のダメージを進めてしまいます。そのため、同じ箇所にヘアアイロンを何度も当てずに済むよう、細かく毛束を分けて使用することがおすすめ。

その他にも、ヘアアイロンを使用するときは軽く挟んで素早くスライドするなど、摩擦ダメージに気を付けましょう。ヘアアイロンは髪の水分を熱で飛ばして、ヘアスタイルを整えるアイテムです。したがって同じ箇所にヘアアイロンを当て続けると、水分が蒸発しすぎて髪が乾燥してしまいます。

ダメージを防ぐアイテムを使う

ヘアアイロンを使う前に、髪のダメージを防ぐアイテムを使うのもおすすめです。ただし、使い方には注意が必要です。例えば、ドライヤーで髪を乾かす前にミストタイプのアウトバストリートメントを使う方も多いでしょう。

しかし、アウトバストリートメントを付けた直後の髪の毛は濡れています。髪が濡れていると、キューティクルが開いている状態でヘアアイロンを使うことになります。アウトバストリートメントを付けてドライヤーで髪を乾かしてから、ヘアアイロンを使うことでダメージを軽減できるでしょう。

なりたいヘアスタイルに合わせたアイテム

ヘアアイロン専用のスタイリング剤も販売されているため、使ってみましょう。髪を熱から保護する成分だけでなく、ストレートやカールなどなりたいヘアスタイルに近づけてくれる成分が配合されており、スタイリングが楽になるかもしれません。

オイルの使用はNG

ヘアアイロンでパサついてしまった髪が気になるからといって、ヘアオイルを使用していませんか?高い保湿効果を期待して洗い流さないトリートメントとして、ヘアオイルや植物性オイルを使っている方も多いですよね。

しかし、オイルは髪の保湿効果もスタイリング効果も期待できないため、使用をおすすめしません。反対に、ヘアオイルを塗布した髪にヘアアイロンを使用すると、さらに髪のダメージが進む可能性が・・・。

ヘアオイルを塗布した髪は、温度があがりやすく、熱の影響を受けやすいことを知っていますか?水に熱を加えても100度を超えることはありませんが、油に熱を加えると200度を超えることがありますよね。これは油が熱を吸収しやすい性質をもっているからです。

ヘアオイルも同じで、ヘアオイルを塗布した髪は熱を吸収しやすく、ヘアアイロンで設定した温度以上の熱のダメージを受けることがあります。
したがって、ヘアオイルの使用はあまりおすすめできません。

髪の毛を冷ます時間をつくること

髪は熱を与えることで形を整えて、冷えていく過程で髪にクセが定着します。ヘアアイロンを使用した直後は髪が熱を持っています。ヘアアイロンを使用してすぐに形を崩してしまうと、せっかくヘアアイロンで整えたカールやストレートヘアが崩れてしまい、台無しになることも。整えたヘアスタイルをしっかりキープしたいなら、ある程度髪の毛が冷めるまで待つことをおすすめします。

正しくヘアアイロンを使用してなりたい髪型に

カールやストレートヘアを手軽に作り、理想のヘアスタイルになれるヘアアイロン。しかし、髪に熱と摩擦が加わるため、使い方を誤ってしまうと髪に強いダメージを与えてしまいます。

髪のダメージが進行すると枝毛や切れ毛が増えて、髪の美しさが損なわれて髪全体のまとまりも悪くなります。ダメージを抑える使い方を理解し、正しくヘアアイロンを使いましょう。

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