日本人の身体に合ったものを食べるのは大切!陰陽論について紹介!

  • URLをコピーしました!

食事をする際に栄養バランスに気をつけている方は多いでしょう。
しかし、栄養バランスという考えが生まれたのは、栄養学という学問が発達したからです。
栄養についての詳しい知識がなければ、栄養バランスについて考えることはできません。

それより以前は何も考えずに食事をしていたわけではありません。
そこで活用されてきたのが陰陽論という考え方です。
本記事では日本人の身体に合ったものを食べるのが大切な理由や、陰陽論について紹介いたします。

目次

日本人の身体に適したものを食べるべき理由

日本人の身体に適した食べものと聞いて、頭を悩ませている方もいるかもしれません。
日本人といえば和食というイメージが強いでしょう。
昔から和食を中心として食文化が構築されてきました。

そのため、日本人の身体に適した食べものといえば和食が思い浮かぶ方も多いでしょう。
しかし、和食であれば何でもいいというわけでも、それ以外の料理が日本人に適していないというわけでもありません。
日本人の身体に適した食べものとは、身体的にどういったものなのか紹介していきます。

四季の影響を考えることが大切

海外と日本を比べた際に、大きく異なるのが四季の存在感です。

海外では日本ほど春夏秋冬をはっきりと感じられません。
気候的な面では四季がはっきりしている国もあるのですが、日本は食文化などでも四季の存在を感じられるようになっています。
日本は四季の存在がはっきりとしているため、日本人も身体もそれに適応するように進化してきました。
そして四季の影響に適した野菜を育てるようになりました。

具体的には、夏になると人間や動物の体温が上がるため、体温を下げる効果を持った野菜が育つのです。
冬になるとその逆で、身体に対応を維持する効果のある野菜が育ちます
身体に合った食べものというのは、四季によって大きく異なるのです。

現在では野菜を育てる技術が発達して、いつでも色々な野菜を食べられるような時代になりました。
そのため、夏野菜や冬野菜など季節によって旬の野菜というのは意識する必要がどんどんなくなってきています。
しかし、夏には夏野菜、冬には冬野菜を食べるのが身体にとって望ましいのは間違いありません。

身体に適した食べものを選ぶ際には、四季の影響を考えることが大切です。

野菜以外の食べものにも季節の影響はある

野菜は四季によって育ちやすいものや食べるべきものが異なります。
しかし、これは野菜だけに限った話ではありません。

例えば、インドやアラブなどの暑い地方では、バナナやデーツといった糖分の多い果物が好まれていたり、香辛料や油をよく使う食べ物が好まれている傾向にあります。
インドやアラブの人たちにとっては、これらが身体に適した食べものというわけです。

逆に北極に住んでいるイヌイットの主食は、アザラシのような脂肪分の多いお肉となっています。
これによって身体の熱を生み出しているのです。
このように住んでいる地域によって、適している食べものは大きく異なり、それは野菜に限った話ではありません。

日本では、年中通して食べるべきものというのはあまり存在しません。
逆にいえば、夏と冬で食べるものを変えていく必要があるということです。
夏になると熱中症対策で、塩分を多く含んだお菓子やキャンディーなどが発売されているのを目にする機会が多いでしょう。

夏場は塩分が足りなくなりやすいので、それを補うためにそういった商品を販売しているのです。
逆にいえば、夏場は塩分を積極的に摂取するべきと言えます。
逆に冬になると、体温が低くなってしまうので、お肉のような熱を作り出せる食べものを摂取するのが大切です。

日本人の身体に適した食べものというのは、都度変化していきます。
季節によってどういった影響があり、何が不足しているかまで考えることができれば、適切な食事を選ぶことができるでしょう。

食事における陰陽論とは

食事の内容を決める1つの方法として用いられてきたのが陰陽論です。
具体的に陰陽論がどういった内容なのかについて確認していきましょう。

食べ物には隠と陽がある

食べ物には隠と陽があるというのが陰陽論の根幹となる考え方です。

栄養学が発達する前も、食事のバランスを取らなければいけないという考えはありました。
その際には、調理法や色味、味付けなどでバランスを考えていたのですが、それだけだと理想的な食事になることが少なく、利用されていたのが陰陽論という考え方です。

隠と陽というのは、反対の位置にいる存在です。
上と下、昼と夜、夏と冬といった関係と、隠と陽という関係が同じというのはわかるでしょう。
自然界の根幹にこの陰陽論は存在しています。
そして隠と陽の両方が存在していることで、バランスを取っているというのが陰陽論の考え方です。

具体的な例を用いて紹介いたします。
陰陽論では夏は陽、冬を隠と考えられています。
そのため、夏には隠の特性を持つ食べものが育ちます。
具体的には、トマトやきゅうり、ナスなどです。
夏には身体を温めるという特性があるのに対して、夏野菜には身体を冷やすという特性があるので、うまくバランスが取れています。

これは冬の場合でも同様です。
東洋医学では、自然界は陰陽論に基づく絶妙なバランスによって成り立っているとされています。
取り入れる食べ物にも陰陽論に基づくバランスを考慮することで、より健康的な身体を目指すことができるのです。

陰陽論とはバランスを取ることを重視した考え方

東洋医学に基づいた考え方が陰陽論なので、少し難しく思えるかもしれません。
しかし、内容自体はそれほど複雑ではありません。

食事を行う上で大切なのは、バランスを取ることを意識するだけです。
そしてバランスというのは人によって異なります。

例えば、平均体温が低い人であれば、夏野菜のような身体を冷やすものを積極的に摂取するべきではないでしょう。
逆に高い人であれば、秋口になっても夏野菜を食べるべきかもしれません。
食事によって身体のバランスを整えようというのが、陰陽論の考え方となっています。

身体のバランスを保つことが食事には大切

食事は空腹を満たすためだけのものではありません。
心身共に健康を保つためには、食事のバランスを整えることは欠かせません。
ぜひ、本記事を参考に食生活の見直しをおこなってみてください。

ポイントは、季節の時期に合った食材をとり、日本人の身体に適したものを食べること。
そうすることで、体調がより整いやすくなります。
陰陽論を意識することで、バランスのいい食事を考えやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

陰陽論とは「この宇宙に存在するすべての事柄は相対する陰と陽の2つに分けられる」とする中国の古代哲学です。陰陽論は「すべての事柄」を網羅していると考えるので、食物だけでなく「男と女」「光と闇」なども、陽(よう)と陰(いん)に分類されます。これらは相対しつつも、調和することで、自然の秩序が保たれます。だからこそ、陰と陽の働きを見極め、バランスのとれた食事をすることが大切です。

例えば、陰のものを食べれば体は陰性になり、陽のものを食べれば体は陽性になります。
動物性のものは全て陽性。鶏<豚<牛、近海の魚<遠海の魚の方が極陽性へとなります。
逆に植物は全て陰性。暑いところでできるものほど極陰性となります。

極陽性の牛のステーキに極陰性のじゃがいものが付け合わせで出てきたり、マグロなどの遠海の魚にワサビを、アジなどの近海の魚には生姜を添えられていますよね。
これらは全て陰陽理論に適した考え方なのです。
人間は仕事や、生活環境など、千差万別です。しかし、極陰なり極陽性の食生活(バランスの崩れた極端な肉食などの生活)はお勧めできません。

どちらにも片寄らず、 過不足がなく調和をとるよう目指すべきであります。
ちなみに、温暖湿潤気候の日本で最も陰陽のバランスがとれている食物は「玄米」です。※個人差はあります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次