遺伝子組み換え添加物が入っている意外な食品を紹介

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食品表示の多くに「遺伝子組み換え食品を使用していません」という記載を見ることから、遺伝子組み換え食品を食べていないと思っていませんか。
私たちが普段食べている食品には添加物が使われているものが多くあります。

添加物にもいろいろな種類があり、遺伝子組み換え技術を使ってつくられた遺伝子組み換え添加物も多くの食品に使われています。
そのため、気が付かないうちに遺伝子組み換え添加物を摂取している可能性が高いのです。
ここでは、遺伝子組み換え添加物が使われている意外な食品について解説します。

目次

遺伝子組み換え作物の輸入と使用の現状

遺伝子組み換え食品ではないと表示された食品を購入しても安心できないかもしれません。
それは、食品表示に記載されない加工品として口にしている可能性が高いからです。

日本は食糧自給率が38%(2016年のデータ)と低く、大半の食糧を輸入に頼っています。
特に、代表的な遺伝子組み換え作物であるトウモロコシ、大豆、菜種、綿実は、遺伝子組み換え作物を大量に栽培している国から相当な量を輸入しています。

輸入された遺伝子組み換え作物を原料としてつくられた加工品や添加物を食べている可能性は十分にあり得るでしょう。

遺伝子組み換え作物から作られている可能性が高い加工品や添加物

遺伝子組み換え作物を原料としてつくられている加工品や添加物は、食品表示に記載されません
そのため、気が付かないうちに食べているケースが多いのです。
遺伝子組み換え作物からつくられている可能性が高い加工品や添加物を作物ごとに紹介します。

トウモロコシ

・食用油
・添加物
・糖類
・アルコール
・トレハロース
・デキストリン
・果糖ブドウ糖液糖
・でん粉/加工でん粉
・みりん風調味料
・醸造酢
・キシリトール
・水あめ
・乳化剤
・ブドウ糖
・コーンスターチ

大豆

・食用油
・醤油
・調味料
・大豆製品
・添加物
・マヨネーズ
・たんぱく加水分解物

菜種、綿実

・(主に)食用油。
・家畜の肉や卵

牛、豚、鶏といった家畜の餌のほとんどが遺伝子組み換え作物です。
これらの餌を食べた家畜の肉や卵を食べることで、間接的に遺伝子組み換え作物を摂取していることになります。

このように、私たちが普段よく使っている調味料にも遺伝子組み換え作物が原料として使われている可能性があります。

食品表示の問題点

遺伝子組み換え食品(添加物)が使われている可能性が高い食品を買わない方法もあるでしょう。
しかし、現状の制度では遺伝子組み換え食品の有無を見分けることは、簡単ではありません

それは、加工食品では、「主な原材料」に相当しない場合や油,醤油等の特殊なものは表示を省略できるからです。

食品表示のルールに従えば、主な原料として使われていない遺伝子組み換え食品(添加物)は表示されないため、知らないうちに口にしている可能性は十分あり得ます。

遺伝子組み換え食品(添加物)の安全性

遺伝子組み換え技術では、生命の基本である遺伝子を人為的に操作します。
自然界では起こり得ない生命を改造させる技術のため、その安全性が懸念されています。

主な遺伝子組み換え作物

遺伝子組み換え技術によってつくられた作物には以下の2つのパターンがあります。

除草剤耐性タイプ

グリホサートという有機リン酸系の強い除草剤をかけても生き残る、生命力が強いバクテリアの遺伝子を菜種や大豆に組み込んだもの。
除草剤をまくと雑草や他の植物は枯れていますが、除草剤耐性タイプの作物は枯れません。

殺虫剤耐性タイプ

殺虫毒素を持っているBt菌の遺伝子をトウモロコシなどに組み込むことで、全ての細胞が毒素を持ちます。
その作物を害虫がかじると害虫が死んでしまうため、殺虫剤を使わずに済みます。
手間も費用もかからず効率よく栽培できます

世界規模で拡大している子供への影響

遺伝子組み換え技術でつくられた作物による子供への影響が心配されています
実際に遺伝子組み換え作物の栽培大国であるアメリカでは、アレルギーと発達障害の子供が非常に増えたという報告がありました。

その原因を調べたところ遺伝子組み換え作物が原因である可能性が高いということがわかったのです。
子供たちが摂取しているものを調べたところ、以下の事実が発覚しました。

遺伝子組み換え作物に使用する除草剤の一種であるラウンドアップの主成分グリホサートが、食料、飼料、尿、母乳ワクチンから検出されました。

そこで、子供たちに遺伝子組み換え作物の摂取をやめさせて有機栽培の食品に替えたところ、2週間で農薬や添加物を排除でき、症状が改善したという報告があったのです。

遺伝子組み換え作物や食品との付き合い方

アメリカで子供への影響があったように、日本でも遺伝子組み換え作物による影響が出ないとは言い切れません。

基本的に食品安全委員会で審査されて安全性が確認された遺伝子組み換え食品(添加物)が流通していますが、絶対に安全とは言えないのが現状です。

食品表示制度の不備が原因で遺伝子組み換え食品や添加物が表示されなかったり、見えないところで使われていたりしています。

意識的に遺伝子組み換え作物を原料とした食品や添加物をとらないようにしようと思っても、完全に排除することは困難です。
また、飼料などで間接的に遺伝子組み換え作物を食べているケースも多くあります。

食品添加物をできるだけ避ける生活を

遺伝子組み換え添加物も含めて、食品添加物が使われている食品はたくさんあります
安全性が確認されている添加物でも、大量に摂取することで身体に悪影響を与えるリスクは十分にあり得ます。
自分自身や大切な人の健康を守るためにも、できる限り食品添加物が使われていないものを選んで食べることが大切です。

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